このたび、see you galleryでは、フォトグラファー・玉川竜による個展「Specific Phobia」を開催いたします。
自然界がもたらす圧倒的なスケールや不規則な連続性、あるいは都市のインフラや人工物が醸し出す気配 —日常のなかに突如として姿を現し、作者の内に私秘的な違和感を刻み込んできた、そうした感覚の蓄積が本展の出発点となっています。
今作では、精神医学における「Specific Phobia(限局性恐怖症)」という概念のもと、これらの作品群を再構成することを試みます。さらに、個人的な感覚をより普遍的な問いへと接続し、私たちを取り巻く環境に潜む緊張感を静かに浮かび上がらせます。
開催にあわせ、同名作品集『Specific Phobia』も刊行いたします。この機会にぜひご高覧ください。
アーティストステートメント
幼い頃、祖母との散歩で見た団地の給水塔。
家族旅行で行った伊豆の海中で出会った、巨大な海亀。
父の車の助手席から見た、一斉に飛ぶ方向を変える渡り鳥の群れ。
連続するもの、何かに覆われたもの、遠くで何か光っているもの、あるいは極端に大きなもの。
それらは、日常の風景の中に突然現れ、身体の奥に小さな違和感を残していく。
「特定の恐怖症」=「Specific Phobia」と呼ばれる概念を手がかりに、
記憶の中に残る感覚を目の前にある風景に重ね合わせた。
※「Specific Phobia」とは高所恐怖症=「acrophobia」、閉所恐怖症=「claustrophobia」、
先端恐怖症=「aichmophobia」など数百種類の恐怖症の総称。
特定の物や状況に対して過剰な恐怖や不安を感じてしまう、不安障害の一種とされる。
玉川竜
1964年、東京都生まれ。
美術大学出身の両親の影響を受け、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科に入所。卒業後、デザインプロダクションに勤務し、グラフィックデザイナーとして広告やパッケージデザインを手がける。その後、フォトグラファーへの転身を目指して渡仏。約3年間にわたり滞在し、作品制作に取り組む。帰国後は、ファッションを中心とした人物写真を得意とし、雑誌や広告、アーティストのアルバムジャケットなど、幅広い分野で活動。女子美術大学 芸術学部 デザイン・工芸学科 教授。
イベント情報
【トークショー】
写真展の開催を記念し、玉川竜氏によるトークショーを開催いたします。
日時 | 11月13日(金) 18:30 – 19:30 (入場無料)
登壇者 | 玉川竜(フォトグラファー) ・内田正樹氏(元雑誌SWITCH編集長)
Information
会期
2026年10月30日(金) – 11月16日(月)
営業時間
13:00 – 20:00 (火水休館日・入場無料)
※11月3日(火・祝)は営業いたします。
オープニング・レセプション
2026年10月30日(金) 18:00 – 20:00
住所
〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-15-7 2F
主催
see you gallery
写真集デザイン
松山智一
印刷・製本
東京プリント印刷 若林泰三
SNS
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